100万年の自然遺産を救うために
2006.10.24地球/地域
沖縄諸島を中心とする九州から台湾までの南西諸島。その歴史は島々がユーラシア大陸から離れた100万年前から。亜熱帯気候の恩恵をうけ、島という限られた環境のなか固有・多種多様の生物が生息している。その生物たちが環境の変化から様々な危機に直面している。
沖縄島北部のやんばる。ここでは道路建設や米軍のヘリパットの建設により、ヤンバルクイナやノグチゲラなどの生物が自動車事故などで命を落としてい る。ま た、日本で唯一のジュゴンの生息地名護市辺野古の海では、米軍基地の移設に伴い埋め立てが進み、海水の汚染、戦闘機の騒音など影響から、推定で50頭前後 の生息数に現象している。まさにこの海のジュゴンは絶滅の危機にある。
他にも石垣島の新空港建設におけるサンゴ礁の汚染や、マングースなどの外来生物に脅かされるアマミノクロウサギなど人間による環境の変化によって脅かされている生物が危機に面している。
WWFではこの南西諸島を重点的に保全すべき200の自然環境「グローバル200」のひとつとし、30年ほど前から保全に力を入れている。自然調査、救護支援、署名活動、官公庁への意見申請など。
実際に南西諸島の自然に触れると、誰しもがその巣晴らしさに感動するでしょう。その自然をボクたちの子供の世代に伝えて行きたい、同じ感動を感じてもらいたいと思うのであれば、少しでもこの自然が滅びることなく永続してくれることを願うでしょう。
あの素晴らしい自然がいつまでも、ボクたちにとって素晴らしい自然でありますように。