ダイアログ・イン・ザ・ダーク
2006.11.3ヒト
目が見えない。
健常者である限り日常生活でそんな経験をすることは
滅多にないことかと思いますが、
もしある日突然、目が見えなくなってしまったら
明日からの生活はどう変わってしまうのでしょうか?
今まで普通にこなしていたことができなくなり、
考えもしなかった困難に突き当たるのではと思います。
今日はそんな経験を擬似体験させてくれるイベント、
ダイアログ・イン・ザ・ダーク
http://www.dialoginthedark.com/
をご紹介します。
簡単に説明してしまえば、真っ暗な空間を<アテンド>の声に導かれ、
視覚以外の感覚のみで今までの日常を体験できるイベントなのですが、
視覚という一つの五感を失うことで日常が非日常に変わってしまいます。
目が見えないまま森を感じ、
目が見えないまま小川のせせらぎに耳を傾け、
目が見えないままバーでドリンクを飲みながらお互いの感想を交換することで
これまでと違う、新たな物事の側面が見えることでしょう。
また、このイベントで案内人として実際に働いているのは
視覚障害者の方達だそうなので、視覚障害者の立場にたって
物事を考え直してみるいい機会でもあるのではと思います。
擬似的に五感の一つを失ってみることで、
同じ毎日の繰り返しの中にでも
何か新しい切り口を見出せるきっかけになるのではないでしょうか?