Fantasy Sports
2006.11.7スポーツ
アメリカでここ数年ブームというか流行っているFantasy Sportsというオンラインゲームがあります。これは各ユーザーが架空のチームのオーナーになってそれぞれ選手を抱え、実際のその選手の成績をもとに1 シーズン毎週対戦相手と競いあうというゲームなのですが、これがまた面白い。yahoo.comが無料で提供しているだけでも、MLBやNFLやNBA等 アメリカのメジャースポーツがほぼ網羅されています。
まずこのオンラインゲームのすごい点は、普通スポーツというと実際に自分がプレーするか、観戦するかに限定されてしまいますが、これは各自が能動的 に観戦でき、更にちょっとした監督気分が味わえるシミュレーション感覚という点では新しい試みです。また、リアルタイムにJavaアプレットで試合経過を 数値でみることができ、例えばNBAなんかの場合リアルタイムで誰がこのゲーム中に何点いれて、アシストを何回して、シュート成功率が何%でと、各 Statsが事細かに表示され、映像を見なくても白熱した戦いが伝わってきます。
実際自分も過去2年間友人とNBA、MLB、NFLとやってみましたが、それぞれスポーツの醍醐味が違うだけに微妙に面白さが違ってきます。その中 でも一番数値にしやすいのがNBAで、友人達の中でも一番人気。そのNBAが先週開幕しました。今年は、カスタムリーグの最大人数である8人を集めるのに 時間がかかってしまったため、自分達が実際に競い始めるのは来週からになると思いますが、今のうちから各自ドラフトで誰を選ぶか考えたりで既に戦いは始 まっています。
いやー、でもすごいですよ。それだけ事細かに各選手の成績が数値化され、最新の情報がニュースでみれて、更にリアルタイムで試合経過まで確認できて 無料。もちろんちょっとしたオプションをつけると、小額かかったりもしますが、おそらく利益のほとんどは広告であったりスポンサーであったりと、間接的な ものがほとんどだと思います。実際にそういうビジネスモデルを作り上げて、毎年微妙に進化していきながらも、スポーツをここまで商業に結び付けているアメ リカって国は恐ろしいですね。
とまぁ、そんなこんなでスポーツ中継のIT化がすごい勢いで進んでいることを肌で感じることができるとともに、その反面、試合を見ながらポチポチと 数値を入力している人達のことを考えると、おそらく時給は安いんだろうなーとか、ITとはあんまり関係ない人かもなーと、IT化を支えているのは実はその 地味な肉体労働なのだろうなと思わずにはいられなかったりする、ある秋の夜でした。