幸せのちから
2007.1.29映画
「幸せのちから」 2007年公開の作品
昨日、フラっと映画館にでかける。レイトショーの時間帯。
世間では日本の2代俳優カップルの作品で賑わう中、心温まるような親子のポスターに惹かれて、「幸せのちから」のチケットを買う。toyaは前評判 とかでウワサされるとどうも鑑賞する気が向かなくなる。この「幸せのちから」もイマ思えばCMでウィルスミスが映し出されるのを何気なく見ていた。けど、 タイミングよく、どこぞの映画評論番組や有名なオ○マの評論家のハナシも聞くことなく、何も先入観なくこの作品をみることができて、素で感じたことを伝え られることが、なぜか優越感を感じたりする。
館内が暗くなりスクリーンに映し出されるコトバ。どうやら実話のようだ。
家族の生活を支えて医療器具を売り歩く(走り回る)クリス。そんな生活に嫌気をさしている妻。そんな両親の愛情を真っ直ぐに受け止める少年、クリス トファー。家族を支えることができずに妻を失い、家を失い、友を失くす。それでもクリスは忘れなかったのは、子供への愛情と生きるための情熱。そんな親子 がつかむことが出来た「幸せ」とは。
実話を再現しただけに、昨今の映画のような派手なCG演出や有りもしない展開もなく、淡々とリアルに細かい描写をウィルスミスは演じている。子役の クリストファーも父親の一言一言を信じて、父の背中を追う。この子役ジェイデン・スミスはウィルスミスの実の子だそうだ。ホームレスになり先着順に開放さ れる教会の宿。やっとの思いで一晩だけそこに泊まることができた親子だけの時間。この貴重な時間は、本当に信頼している親子関係じゃないと、ここまでリア ルに演じることはできない。ほっとするヒトトキ。
ラストの研修期間を終え、株式売買仲介人へ道を達成することができたクリスの目に浮かぶ涙。派手に喜ぶでもなく、騒ぎ立てるわけでもなく、今までの努力が報われたオトコの感無量の涙は、心に流れる本当の嬉し涙だろう。
この作品は1月27日に公開されたばかり。全国のロードショーで公開されているので、ゼヒご覧になってみてください。
今までの人生で心から「どん底」を味わった経験のある人。ゼッタイにスクリーン映し出されているクリスを自分に写しだせるでしょう。