オーストラリアで4年連続の干ばつ~異常気象と食糧問題~
2007.11.24地球/地域
穀物や牛肉等の輸出大国であるオーストラリアで異常気象が続いている。なんと、干ばつが4年連続で発生しているというのである。
オーストラリアは、食料自給率の低い日本にとっては、食糧の安定供給元であり、日本のオーストラリアからの輸入額に占める農林水産物のシェアは26.7%もある。主な輸入品目は、牛肉95,198万ドル、チップ59,479万ドル、小麦24,341万ドルである。
特に影響がでているのは、コメである。2001年の米生産量は120万トンであったが、2008年は1.5万トンとなる見通しである。なんと、約99パーセントの減少となる計算だ。この結果、従来は輸出国であったオーストラリアだが、国内需要の40万トンも補う事ができなくなり、輸入国に転じてしまう。
また、最近人気が高くなってきたオーストラリア産ワインにも影響が出てきている。業界関係者によると、2008年度のワイン生産量は例年の190万トンから80万-130万トンに減少する見込みという。(AFPBBNews http://www.afpbb.com/article/economy/2288518/2179057)
先日ミシュラン東京版が発売されたが、料理の原材料を提供する農業輸出国が食糧の出し渋りを始めている今日、食料自給率が40%のニッポンは今後生存していけるのか?