カーボンニュートラル
2007.12.3地球/地域
木材をエネルギー源として燃やしたとしても大気中の二酸化炭素は増えません。
カーボンニュートラルという言葉をご存知でしょうか?
植物は光合成の際に二酸化炭素を吸収しますが、その植物が朽ち果てたり燃やされると二酸化炭素が発生します。つまりカーボンニュートラルとは、カーボン(=炭素)である二酸化炭素の排出量を吸収量で相殺することで二酸化炭素の全体量をニュートラルの状態に保つということを指し、その為にエネルギー源を化石燃料からグリーンエネルギー(太陽熱、風力、水力、木材、バイオマス等)に置き換えていこうという取り組みなのですが、グリーンエネルギーには木材も含まれます。
現在、エネルギー源の主となる石油などの化石燃料は燃やせば燃やす分だけ二酸化炭素を排出し、原子力発電では産業廃棄物が生成されますが、太陽熱を始めとするグリーンエネルギーであれば食物連鎖のサイクルのように、排出と吸収のバランスを取りながら継続していくことが可能です。もちろん生成されるエネルギー量の少なさや導入面のコスト等、まだまだ抱える問題はたくさんありますが、既に国家レベルでニュージーランドやノルウェーの首相がカーボンニュートラルを宣言をしているように、世界で注目が集まっています。
物質社会で消費社会である現在ですが、グリーンエネルギーへの移行を進めるにあたり、まずは私達一人一人が省エネを心がけて、自分の出したゴミには最後まで責任を持つなとのリサイクルの意識を持つこと。その意識が浸透してこそ、初めてなしえるカーボンニュートラルなのではないでしょうか。