定量分析実践講座
2007.12.10モノ
書籍:定量分析実践講座―ケースで学ぶ意思決定の手法
著者:福澤 英弘
出版社: ファーストプレス
●皆さんは、意思決定をするときに、何を基準に判断を下していますか?
普段の意思決定は、勘や経験に頼る、まずは数字を集めて単純比較、合計、平均で最良の選択肢を選ぶ等、様々だと思います。しかし、その明確な根拠を論理的に示せる方は少ないのではないですか。当社のようにコンサルティングをおこなっている場合、的確な問題や課題の指摘、あるべき姿の提案をおこなうとき、その的確性の根拠として誰でも共通に認識・評価できるように、数字で裏付けを示す必要があります。いくら的確な提案をしても、その根拠が明確でないと誰でも受け入れがたいものです。
●わかりやすく意思決定の手法を解説
この本では、脱サラしたサラリーマンが、通勤に利用するバス会社を2社の運行状況から選択したり、コンビニエンスストアの出店や規模拡大など、わかりやすく身近なストーリーで定量分析を説明しています。分散、標準偏差から限界費用、サンクコスト(埋没費用)まで難易度を徐々に上げて説明してくれますので、初心者の方にもわかりやすくなっています。 但し、実際の意思決定にそのまま利用するのは、なかなか難しいです。情報が入手できない、様々な制約があるなど、世の中なかか上手くいかないものです。
定石を知っている人の意思決定は、説得力に違いがでてきます。「何となく」や「経験上」といった他人に理解されにくい意思決定から脱却したいと考えているひとは、是非読んでみて下さい。