奇跡のリンゴ
2008.10.9ヒト
書籍:奇跡のリンゴ
著者:石川拓治
出版社: 幻冬舎
本屋をウロウロしているときに、この本のタイトルを見て、りんご農家の長男として、ついつい買ってしまいました。それにしても、この表紙にある笑顔。いい顔してますね。
この本は、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」という番組で、リンゴ農家の木村秋則氏のつくった奇跡のりんごができるまでをドキュメンタリーとして放送したところ大反響があり、番組では放送しきれなかった「奇跡のリンゴ」ができるまでの奮闘記を出版することになったそうです。
■奇跡のリンゴとは?
ここでいう奇跡とは、無農薬のりんご栽培を実現したということです。無農薬野菜って結構見るけど・・・と思われたかたもいらっしゃると思いますが、リンゴの無農薬栽培は野菜よりも格段に難しいというかリスクが大きく、普通の農家であれば、とても踏み切れません。なぜか・・・。その答えは、この本に詳しく書かれています。興味を持たれた方は、ぜひ読んでみてください。
■プロフェッショナルとしての仕事
木村氏は、無農薬のりんごを作ろうと決意したときから、大変な苦労をされています。無農薬栽培が100%無理といわれていた(今でもそう変わりませんが)ときですから、周囲の農家からは変人扱いされたようです。しかし、諦めません。自分が信じた道をひたすら進んでいったのです。りんごの葉についたシャクトリムシとも話を始める始末。りんごの木に話しかけたり、農薬の代わりに酢を散布してみたりと、農学者や生物学者でなく、一般の人が見ても呆れてしまう状況だったと思います。でも、そんなことは気にせず、自分が信じるビジョンに向かっていったのです。
■途中で諦めたら無に等しかった
もし木村氏が途中で諦めていたらどうなっていたでしょうか。そうです。ただの変人で終わってしまったのです。諦めなかったからこそ、最終的には結果となり、周囲に認められています。あなたも、何か小さなことでもコツコツと積み重ねてみてはいかがですか?自分の考えを信じて。