モーターサイクル・ダイアリーズ

 愛と正義の革命家といわれるチェ・ゲバラを映画化した作品がスティーブン・ソダーバーグ監督、ベニチオ・デル・トロ主演で『CHE』2部作として2009年1月に日本で公開されます。
その予習として、2003年にロバート・レッドフォードが製作した『モーターサイクル・ダイアリーズ』をDVDで観ておくことにしました。
まだチェ・ゲバラが、そう名乗る以前の医大生の頃に友人と南米縦断旅行に出たときの話を綴ったロード・ムービーです。
どのように生きていこうか、悩んでいる若き日のゲバラは、頑なに一本気で真っ直ぐな男だったようです。

悩んだときに旅に出るのは、とても有意義なことだと思います。彼も旅の後、劇中で「何かが変わった」と言っています。
そのとき直ぐに解らなくても、人に出会い、何かを見つけることで自分が変わっていくのでしょう。

若いときは、自分が何であるか、何になろうとしているのか、どうすべきなのか、答えの出難い自らの問いに悩むときでもあると思います。この悩みは、人を苦しめると同時に成長させる機会でもあります。
「人に出会う」という旅は、いつでも出来ることであり、少しの悩みでも、人に会うことで、答えが出なくても、霧が晴れることもあるのでは、ないでしょうか。

旅の面白みや醍醐味は、自然と向き合ったり、体験したり、自分に空白を与えたり、色々とありますが、特に多感な時期の旅は、ゲバラにとっても、大きな転機になったようです。

 

人は人に影響を与えることができる。
人は人の感情を共有することができる。

 

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