GATTACA

 

もう15,6年前の作品だが、今でも幾つかのシーンを想い出す、心に残る映画だ。

出生前の遺伝子操作により、生まれながらに優れた知能と体力と外見を持った「適正者」と、「欠陥」のある遺伝子を持ちうる自然出産により産まれた「不適正者」との間で厳格な社会的差別がある近未来。
「不適正者」として産まれた主人公ヴィンセント(イーサン・ホーク)は、子供の頃から「適正者」のみに資格が与えられている宇宙飛行士になることを夢見ていた。
 適正とは何か、人の価値や尊厳とはどこにあるのか。そんなメッセージを監督は突き付ける。悲しき適正者をジュードロウが演じる。
むしろ不適正者にしか、自分で築き上げられる未来は、ないということなのだろうか。
 見終わった後の爽快感と感慨から、人に薦める映画の一つだ。
  1. GATTACA