門なるもの
2019.1.28ヒト
「笑う門には福来る」という諺を知ってはいても、正しい意味を調べたことはありませんでした。曖昧なままにしておくのも勿体ないものですし、こうして記事のテーマとして頂いたことを切欠に調べてみました。
なんでも「いつも笑いが絶えない家庭には、幸運が訪れる」という意味があるそうです。
笑顔に満ちていれば心も明るく、温かくなりますし、笑うという行為は心身の健康状態を向上させるともいいます。また、何をするにしても健康な方が、より良い成果を出せるとも思います。笑うことで幸運を呼ぶ環境を育める、そのような意味合いもあるのかもしれないと考えました。
ところで「笑う門には福来る」のように「かど」と読む時の「門」は、「家庭」や「家族」、「一族」という意味を帯びるとのこと。
幼い頃であれば、この「家庭」「家族」「一族」を文字通り、血の繋がった人たちの事だと捉えていたでしょう。けれど社会人になって10年程経ちました今では、血縁の有無に関わらず、同じ方角を向いて進む人同士も該当するのではないかと感じています。
たとえば、同じ職場で働く方々。趣味を同じくする方々。広い社会では、他にも多種多様な括りが存在するのでしょう。
余りにも多くの人が生きる世界の中、志や楽しさを共有できる方がいる幸せを常々感じている昨今。もちろん大変なこと、辛いこと、苦しいことが無いと申せば嘘になります。ですが、ふと顔を挙げた時に見えた笑顔に励ましを得たことも数多ありました。もしも社会の中で出会った門なる方々が大変で辛くて苦しい時、お返しができますように。そのようにして福を招けますようにと、この文章を認めております師走、来る新年に向けて志を新たにしました次第です。