パーフェクトセンス
2020.9.13新着
コロナ初期にこの映画を観て、正に予見映画と思ったが、恐怖心を煽ることになってはと、余り多くの人に伝えないようにしていた。
もう大丈夫だよね?良かった。
ネットに掲載されるあらすじは、こうだ。
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“SOS”と命名された原因不明の奇病が世界中で爆発的にまん延し、感染者たちは嗅覚や味覚、聴覚などの五感を次々と喪失し、人類は存亡の危機にひんしていた。そんな状況の中で出会ったシェフのマイケル(ユアン・マクレガー)と科学者のスーザン(エヴァ・グリーン)は、謎の病に侵されたまさにその瞬間、互いに惹(ひ)かれ合う。しかし、謎の病の前に人類はなすすべもなく世界は終局を迎えようとしていた……。
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感染症科学者とシェフが出会って恋に落ちるなんて、映画のため以外に考えられないような偶然だが、そこは我慢。
最初に味覚がなくなる。しかし人々は空腹を埋めるために食事をしないといけないし、視覚や感触などでちゃんと食事を愉しむ。
この映画を観て改めて実感するのは、人生の愉しみは五感に頼ることだということだ。だからこそ感覚があることを大事にして、一日一日、一瞬一瞬を大切にすべきなんだ。頭では解る。
五感の大切さを自分なりに表現したり伝えたりしてきたつもりだがまだまだだ。
視力に悪い小さな画面を今も見ているし、外に出ればイヤホンで耳を塞いでいる。コロナのお陰かたまに電車に乗っても人が少ないし、距離を取るから以前のようにバッグをぶつけても気付かなかったり、体当たりしても平気な顔で先を急ぐ不感症と思しき人種は減ったかもしれない。
しかし年齢と共に味覚は発達してきた気がする。食事の時間が愉しむだけでなく、家族や友との絆の共有の時間であることに、ようやく気付いた。
今を大切に生きよう。
感覚があるうちに。
